Thursday, June 18, 2015

イタリアにおける日本法の適応

 イタリアの法律によると、Separazioneを3年(2年?)経てから離婚申請する権利を得ます。
今年からは、離婚裁判をしなくてもComuneで書類提出することだけで、イタリア人同士の離婚が可能になりました。
 このComuneにおける離婚は、外国人+イタリア人のカップルでも適応するはずなのですが、なにせイタリアは法や規制がころころ変わることが多く、Comuneの方々が今回のComune離婚の開始で大変混乱していると弁護士にアドバイスされ、私達はこれまでの通常の離婚裁判で離婚申請しました。

 日本法によれば、離婚にはSeparazioneなどという面倒な手続きは必要ないので、日本人とイタリア人のカップルが離婚する場合は日本法を適応することで、Separazioneをしてすぐに離婚できるとSeparazioneの際に裁判官に言われました。これも多分今年から開始された新しい規律だと思います。

 そこで私達は、Separazione後に3年待たずに離婚裁判をしました。
必要だった書類は、これまでの通常の離婚裁判の書類に加え、日本法における離婚にかかる全ての項の抜粋の日本語・イタリア語・英語訳でした。これらは、日本語が分からないから自分達で用意するように弁護士にいわれました。

 
 日本法における離婚にかかる項はとても少ないので助かりましたが、日本語を読める裁判官はいないと思うので、どういう意図で日本語の書類も提出しないといけないのかよく分かりませんでした。難なく書類は受け取られたので、問題はなかったのですが不思議です。
 弁護士には、
「イタリアだけでなく、日本でも結婚していることが証明できる書類が必要だから用意しろ」
と言われてあわてて戸籍謄本を取り寄せて、領事館で婚姻証明を作成しようかと思っていたのですが、婚姻証明が高くつくので放っておいたら、案の定裁判官には婚姻証明は要求されませんでした。他の件では婚姻証明の提出が必要なこともあったそうで、裁判官によって必要な書類も変わるようです。

 離婚裁判の裁判所のアポイントメントは、毎10分ごとに予約されていましたが、私達より2つ前のカップルの裁判がめちゃくちゃ長引いていて、1時間待たされたあと、5分もかからずに私達の離婚裁判は終わりました。離婚裁判は裁判官と弁護士の間で法的な解釈を交換しあっているだけで、私達には何の質問もされなかったので、一体なぜ本人同士が呼ばれなければいけないのか不明でした。
 現在 離婚裁判が終わり、離婚が認められるのを待っている状態です。すでに1ヶ月待ってますね。